( ^ω^)ブーン達は街に生きるようです



400 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:09:42.32 ID:CzgeqrO40 
ショート・ショート 


〜VIP街の異変(発端)〜 

VIP街は不思議な街。一度迷い込んだものは二度とでられない運命の街・・・ 

しかし、この街にもごくごく普通な街であった時もあった 

何故今のVIP街はおかしくなっているのか・・・? 

それは20年程前・・・198×年に遡る・・・ 


401 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:12:13.53 ID:CzgeqrO40 
―――198×年――― 


この年は、記録的な降雨量だった。 

日本全土で水害が起き、VIP街も同様であった 

そのため、死者も少なからず、でてしまった・・・ 

VIP街の死者59人・・・その内42人は10才にも満たない子供達だった・・・ 

403 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:14:45.23 ID:CzgeqrO40 
「あはは!母さんすごい雨だねっ!」 

「そうね・・・毎日が台風みたいね」 

「なんで台風の時ってワクワクするんだろうね♪」 

「それはあなたが子供・・・純粋だから・・・」 

ドシャ降りの雨の中を、傘を差した影が二つ。小学生の・・・低学年ほどの少年と、落ち着いた
雰囲気を持った母が歩いていた 

407 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:20:29.35 ID:CzgeqrO40 
「母さん!一緒にやろうよ、スキップ!」 

「いいわよ・・・あっ」 

母は転んでしまった。 

「・・・ププッ、母さんはドジだなぁ」 

「ふふ・・・ごめんね」 

少年は母に手を差し伸べる・・・その時だった。豪雨でブレーキの効かなくなった車が、 
二人を襲った・・・ 


408 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:22:18.93 ID:CzgeqrO40 
                           『大丈夫か』  
    
       『だめだ・・・』  
              
                               『母は即死。子供は・・・瀕死か』 


少年は薄れゆく意識の中、想い続けていた。 

母はせめて生きていて欲しいと・・・もっと遊びたかったと。 

二人は死んだ。 

雨はこの年の半分以上、降り続けた 


409 : ◆ERGS03OiNo :2006/08/18(金) 10:24:19.06 ID:CzgeqrO40 
この雨のせいなのか、はたまた死者の魂がそうさせたのか、この年からVIPは変わる。 


専門家によると、VIP街の磁場は、この年から狂いはじめているらしい・・・ 


全てが変わった一年。もう戻ることはない・・・ハンプティダンプティの卵のように。 


終 



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