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( ^ω^)の全てが終わったようです

83 :1:2006/07/07(金) 12:56:41.72 ID:uSh3se9X0
くるりくりると廻ってる
ふらりふらりと廻って
舞台で舞うよう、その光景
それは、誰の人生か
空に問うても応えは無く
それで悟った全ての事を
全ては己が人生と
【第3話 狂】
84 :1:2006/07/07(金) 12:57:35.90 ID:uSh3se9X0
「へぇ・・・いきなりとは言え・・・良く冷静に対処できたわね」
目の前の少女は自分の昔話に過大なほど反応をし、感想を述べる
自分の不幸話、それに対して喜怒 楽を惜しげも無く出す少女
だが逆にそれがうれしかった。
腫れ物を当たるように反応されたのでは、話している意味が無い。
全ては終わっているのだから
まだ、続いているような反応をされないだけ良かった。
「そこから"終り”が始まったのね」
どんどんと佳境に入ってくる物語に少女は少し興奮しているようにも見えた。
まぁ、無理は無いだろう。
本来なら重いはずのこの話も
聞く人によっては 映画なんていうつくり物の話よりも
よっぽど現実味を帯びながらぶっ飛んでいる最高の話なんだから
そう 現実という 最高の話
85 :1:2006/07/07(金) 12:58:40.24 ID:uSh3se9X0
─────3Day──────
1つ歯車が狂えば
全てが狂い始めました
幸い、カーチャンの傷は大事には至らなかった。
病院で目を覚ましたのは次の日の朝になってからだった。
「ぶーん君・・・ぶーん君」
身体をゆさゆさと揺らされる。うっすらと目を開けると入ってくるのはまぶしい光
なれない寝床の感覚と、見慣れない天井が頭の覚醒を急速に目覚めさせた
「おはよう、ブーン君。良く寝れた・・?」
目の前で僕をゆするのは病院の先生 だとおもう。
ここは病院で、白衣を着ているのは医者の人だけ
ならば、この人は医者なんだろう。
昨日はあわててここにつれてこられたため、担当医の顔なんて覚えていなかった
86 :1:2006/07/07(金) 12:59:32.37 ID:uSh3se9X0
( ^ω^)「おはようございますですお。大丈夫ですお・・・・ちょっと眠いだけですお」
「そうかい…それで、目覚めてすぐに悪いんだけどちょっとお話を聞かせて欲しいんだ」
( ^ω^)「…いいですお」
そうして、僕は小さい個室へと案内された
天井が低く感じるほどの小さい個室には、机と椅子が二つ並べてあった
「さ、座って」
医者に指示されるまま椅子へと座る
その対面側に、医者が座りなにやら資料を色々見ている
「それで、お話というのは、君のお母さんの事なんだけど」
( ^ω^)「「はい・・・」
それから聞かれたことは今でも思い出したくなかった
いや、自分が認めたくなかったからかもしれない
88 :1:2006/07/07(金) 13:00:44.23 ID:uSh3se9X0
「君の お母さんは何か精神的な病気を抱えていないかい?」
( ;^ω^)「いや、そんなことはないですお」
「本当に?昨日の行動はある程度君から聞いてはいたけども
まともな人がする行動じゃないんだよ?」
( ;^ω^)「いや、しらないですお」
「これは君のお母さんの命に関わる事なんだ、本当のことを話して欲しい」
医者はそういうと、まっすぐ真剣な目を向けてくる
しかし、なぜカーチャンを異常者だと決めつけようとするのか
カーチャンはまともだ、少し疲れてるかもしれないけど
まともなんだ!!お前には分からない!!
分からないうちに心に広がる黒い感情
目の前の医者は本当に心配して言ってきてくれてるのかもしれない
だけど、
89 :1:2006/07/07(金) 13:01:34.12 ID:uSh3se9X0
「もし、そういった場合は、少し入院をして様子をみたほうがいいと思うんだ」
なぜ、カーチャンを僕から奪おうとする。
トーチャンも奪い、次はカーチャンまで奪うというのか
( #^ω^)「うるさいお!カーチャンは普通だお!
なんならカーチャンを話せばいいお!」
何かの鬱憤を晴らすように叫んでしまった
その様子に多少面食らったような表情をした医者だが
すぐさま、表情に笑みを戻すと
「そっか…ごめんな、ブーン君。我々としても命に関わる事だから ハッキリと確認をして起きた
かったんだよ。それだけは分かって欲しい。君がそう言うならばそうなんだろう。」
そう言った。
「あと、君のお母さん、目が覚めた見たいだから病室に行って上げるといい。今日にでも退院
が可能さよ」
そうして、僕は小さい部屋を後にした
90 :1:2006/07/07(金) 13:02:52.57 ID:uSh3se9X0
◆
カーチャンの病室に入ると何人かの看護婦さんがカーチャンを世話していた。
J( 'ー`)し「おや・・・ブーンかい?」
その隙間から、カーチャンが僕を確認する。その姿からは
昨日の狂ったようなカーチャンの姿は想像できなかった。
大丈夫、一時的なもの。
自分自身にそう言い聞かせるように、僕は笑顔を作ったと思う。
J( 'ー`)し「これが、息子のブーンです。今年中学校に入ったばかりなんですよ」
さも自慢げに、自分の事を紹介するカーチャン
「まぁ、こんにちはブーン君。お母さんはもう大丈夫だからね?」
安心をさせるためだろう、にっこりと天使の微笑みとは良く言ったものだ。
ナース服に身を包んだ女性の笑顔はどこか心を落ち着ける魅力がある。
( ;^ω^)「あ、ありがとうですお」
その笑顔が、今の自分にままぶしすぎたのか
照れたように顔を背けてしまった。
91 :1:2006/07/07(金) 13:03:21.40 ID:uSh3se9X0
そんな光景をみて、カーチャンが「ふふふっ」と笑う
つられて看護婦さん達も「ふふふ」と笑う
自分はただ、苦笑いをするしかできなかった
◆
それから、カーチャンはいくつかの軽い検査を受けて
退院になった。
辺りは暗く、すでに夜の帳が降りかけていた
92 :1:2006/07/07(金) 13:04:42.09 ID:uSh3se9X0
J( 'ー`)し「すっかりおそくなっちゃったね」
( ^ω^)「そうだね。でもカーチャンに何も無くてよかったお!」
J( 'ー`)し「ふふ、昨日はごめんね。カーチャンもう大丈夫だからね」
( ^ω^)「うん!」
幸せが続くと思った
これからきつい上り坂でも、二人なら一緒に歩いて行けると思った。
でも、壊れた歯車は自ら修復する事は無く、
徐々に徐々に、全体を壊していくだけだった。
【第3話 終】

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